[2022/8/17] 川﨑依邦の日々 「ひょっこりひょうたん島」
8月17日(水)5,469歩、歩行距離 3.9㎞。曇り、時々雨。
4:00 いつも通り起床する。
雨音がするので恒例のウォーキングは中止とし、
代わりにNHKテレビを見る。
4:20~5:10 平家物語の人形劇を見る。
後白河法皇と平清盛の政治的戦いや
母と子(義経とその母)の愛情などを実に上手に描いている。
原作者は吉川英治である。
今度活字で平家物語を読んでみる事にする。
遥か1000年以上前の平安の世の事でありながら
今に生きる人間の心にも通じるものがある。
人間の心とは悲しみ、辛さ、嘆き、驕り、愛する事等々である。
人形とは言えど仕草が生身の人間のようにリアルで
まるで生きているように見える。
「ひょっこりひょうたん島」という
井上ひさし作のNHK番組の人形劇を思い出す。
遠い昔、私が小学生だった頃の番組である。
“ひょっこりひょうたん島”と
テーマ曲を口ずさんでいたものである。
波をちゃぷちゃぷちゃぷちゃぷかきわけて
雲をすいすいすいすい追い抜いて
ひょうたん島はどこへ行く
ボクらを乗せてどこへ行く
丸い地球の水平線に
何かがきっと待っている
苦しいこともあるだろさ
悲しいこともあるだろさ
だけどボクらはくじけない
泣くのはいやだ 笑っちゃお
進め!
ひょっこりひょうたん島
ひょっこりひょうたん島
ひょっこりひょうたん島
困難を乗り越えて色んな所に冒険の旅をしていく
イメージに溢れた歌詞に、
私は子供心にワクワクしたものである。
人生は旅である。
7:00 大阪CMOから迎えの車で兵庫県へ。
8:30 A社にて役員会議。
13:00 兵庫県のホテルにてB社長と面談。
16:30 大阪CMOにてC社役員と面談。
今日は雨が降ったり止んだりの一日。
人生は晴れの日ばかりでは無い。
雨の日や嵐の日もある。
「ひょっこりひょうたん島」のメロディが
思わず口をついて出てくる。
[2022/8/16] 川﨑依邦の日々 「お尻クッションの事」
8月16日(火)6,038歩、歩行距離 4.3㎞。曇り、晴れ。
6:00 始発の新幹線で東京へ向かう。
関東日帰り出張である。
車中は比較的空いている。
ちらほらと小さい子ども連れの家族を見かける。
約2時間30分座り続けるのはお尻に響く為、
お尻クッションがあればと思う。
実は先日8月12日の広島出張の時、
せっかく購入したクッションを車内に忘れたのである。
あまりに自然にお尻にフィットするので
広島で下車する時にクッションの存在を忘れてしまった。
「忘れてしまった事は仕方ない」と一度は諦めたが、
次第に「お尻クッションがあればなあ」と無念さが滲んできた。
そこで広島からの帰りに新大阪の忘れ物センターに行く。
「このクッションは鹿児島中央駅で保管していますよ」との事。
「鹿児島まで取りに行かれますか」と聞かれたが、
流石にお尻クッションを求めて何千里と鹿児島までは行けないので
「着払いでお願いします」と答えた。
お盆明けに届く予定であったが、
本日の関東出張には間に合わなかった。
10:00 茨城県守谷市A社。
15:00 神奈川県本牧ふ頭B社。
一旦無くしてしまうと妙に恋しくなる。
はるばる鹿児島まで新幹線に揺られて旅をしたお尻クッション。
「今度取り戻したら大事にしないといかん」と心に誓う。
実は7月11日にも別のクッションを
新大阪~名古屋駅の新幹線で忘れている為、
忘れたらアカンというこの「お尻クッションの誓い」は
心許ない気もする。
それでもはるばる旅をしたお尻クッションは大事にしたい。
新幹線でのお尻の友としてこれからも旅を続けていく。
[2022/8/15] 川﨑依邦の日々 「お盆その3 -人は生まれて死んでいく-」
8月15日(月)14,557歩、歩行距離 12.4㎞。水中ウォーキング60分(22回目)。曇り、晴れ。
5:00 公園4周。
8:00~9:30 大阪CMOにて内務。
そのままプール行き22回目の水中ウォーキングを60分行う。
ジャグジーに浸かり、隣の人と会話する。
「プールには週に何回来ているのですか」
「週6回は来ていますよ。
ウォーキング30分とスイミング1kmしています」。
聞けば年齢は78歳。
かつてはトライアスロンをやっており
64歳の時はフルマラソンを4時間切って完走したとの事。
「凄いですね。元気ですね」
「いや3年前に大病を患いましてね。
脳梗塞をしました。
家内が脳出血で入院していた時に見舞いに行った病院で脳梗塞ですよ。
病院で倒れたので助かったのですよ」
「後遺症は無かったみたいですね」
「いやそんな事はありません。
気が付いて目を覚ましても孫の名前は出て来ない。
携帯という単語も忘れていましたよ。
それからリハビリですよ。
家内は車椅子生活になり日々大変ですよ。
脳梗塞で倒れる前は胃がんの手術もしましたね。
トライアスロンのやりすぎかもしれません。
こうして生きているだけでも儲けものですよ」
14:00 自宅にて録画しておいたNHKのドキュメント72時間を
一気に5位から1位まで見る。
第3位の「海の見える老人ホーム」では
「80歳には80歳の悩みがある」
「呼びかけても誰も返事をしない」
「あたし淋しくて淋しくて」等の
短冊に書いてある一句が心に残る。
「恐山 死者たちの場所」と共通する何かがある。
人は生まれてそして死んでいく。
人生とは、幸せとは一体何か考えさせられる。
そして第2位の「大病院の小さなコンビニ」(2014年放送)。
私にとってはこの番組がベストワンである。
この番組に登場した産婦人科医(30歳、女性)は
コンビニの片隅で栄養ドリンクをぐっと飲み干していた。
日々ハードな勤務である。
医者になって4年。
4回泣いたと告白する。
しかも抱えている事が重くて不眠症気味とも告白する。
婚活も出来ないと嘆く。
それでも産婦人科医は「おめでとう」と言える職業であると
明るくニコニコしながら答える。
その後、この産婦人科医は2人の子どもに恵まれている。
2014年放送の1週間後、
病院のバーベキュー懇親会で知り合った人と
出会ってから6か月で結婚したとの事。
「大病院の小さなコンビニ」はそれぞれの人生を垣間見せてくれる。
人は生まれて死んでいく事について、
お盆の日はことさら深く、
重く心に沁みてくる。
[2022/8/14] 川﨑依邦の日々 「お盆その2 -静かな一日-」
8月14日(日)19,051歩、歩行距離 15.6㎞。水中ウォーキング60分(21回目)。曇り、晴れ。
5:00 公園4周。
8:00~10:00 大阪CMOにて内務。
そのまま墓参りに行く。
11:00 お寺に着く。
お盆なのでお寺はいつもより参拝者が多い。
昼前の為日差しが強い。
この墓には私の両親と晃弘社長が眠っている。
「元気でやっています」と手を合わせる。
NHKのドキュメント72時間の7位と6位の事が想起される。
7位の「桜の下のあなたへ」では樹木葬の事を取り上げている。
桜の下にそのまま人骨が埋められており、
お参りする人は桜の下の地面に手を合わせている。
インドには遺体をそのままガンジス川に流す水葬という風習がある。
樹木葬は墓石が無いのでその分安いとの事で
4人分で90万円ですとインタビューに答えていた。
6位は「長崎のお盆はド派手に花火屋で」。
精霊船を作ってド派手に花火で死者の魂を弔う風習である。
人によっては40~50万をパッと散っていく花火にパッと使って死者を弔う。
インタビューに答えた人の中には派手な花火を使いつつ涙ぐむ人もいた。
生きている者は死んだ人の事を思うと寂しく、悲しい。
「それでも残された者は生きていくしかありません」と答えていた。
墓の前で両親と晃弘社長に手を合わせる。
14:00~16:00 大阪CMOに戻り内務。
16:00 プールにて21回目の水中ウォーキング60分。
18:00 銭湯に行く。
いつもの何気無い当たり前の日々である。
夜に桃のショートケーキを食す。
私のお盆は静かな一日であった。
[2022/8/13] 川﨑依邦の日々 「お盆その1 -恐山 死者たちの場所-」
8月13日(土)18,581歩、歩行距離 15.3㎞。水中ウォーキング60分(20回目)。曇り、晴れ。
5:00 公園4周。
早朝の公園は既に季節が巡っているのを実感する。
あれほどやかましく力の限り鳴いていた蝉も
弱々しく道に転げ落ちている。
草むらから虫の鳴き声が聞こえる。
一日と言えど同じ風景は無い。
日々変化している。
8:00~12:00 大阪CMOにて内務。
12:00 プールにて20回目の水中ウォーキング。
14:00 義母(2018年2月14日87歳で死去)の墓参りに行く。
徳島から大阪に帰って1986年~1992年頃まで
6~7年同居した義母の墓参りである。
自宅から近いお寺である。
墓参りと言っても墓石は無く、
暗証番号を入力すると出てくる銀行の貸金庫のようなシステムである。
「お世話になりましたね。こうして元気で生きています」
信心深い人で毎日2~3時間も仏壇の前に座って
一心にお経(般若心経)を唱えてお祈りしていた。
願いの一つとして
「怪我や病気する事も無く健康に暮らすように」
と私の日々の無事も祈ってくれていた。
孫(晃弘社長を可愛がり社長はおむつを換えてもらい育児をしてくれた)の事や
自らの子ども(3人の姉妹がいる)の事など一心に祈ってくれていた。
夕方録画しておいたNHKのドキュメント72時間を
10位から8位まで見る。
この10年間の番組でのベストテンの紹介である。
人の生き方の有り様を実に上手く捉えている番組である。
私は10位の「恐山死者たちの場所」の回が心に沁みた。
生きている人が「じいちゃん」「ばあちゃん」と恐山に向かって叫ぶ。
死んだ人は恐山に魂が帰ってくると言われている。
死者を呼び寄せて生きている人と会話するイタコという人もいる。
色とりどりの風車が回る。
恐山は巨大なお墓のようなものだ。
お墓の前だけでなく生きている人は様々な場所で死者に語りかけている。
私はいつも心の中で
晃弘社長(2016年2月13日 34歳5ヶ月で死去)に語りかけている。
時には「晃弘!」と大声で心の中で叫ぶ時もある。
苦しい時や辛い時は思わず叫ぶ。
私の心の中でずっと晃弘社長は生きている。
お盆は死者が帰ってくる。
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