CONSULTANT DIARY川﨑依邦の日々

2025/10/9 川﨑依邦の日々「経営改善計画 (405事業)を作成しよう」

10月9日(木)

本日は晴れ。CMOニュース11月号の第一面「経営改善計画 (405事業)を作成しよう」を載せる。

「うちはこれといった跡継ぎもいません。経営成績も2期続けて営業利益はトントンです。

その上、車の減価償却もしていません。銀行の借入金の返済がきつくて資金繰りが回りそうにないです。年内にはパンクしそうです。もう限界です。疲れました。」

切々と訴える中小企業経営者の言である。聞けばドライバーも辞めて休車になっているという。銀行の借入金は保証協会付き、日本政策金融公庫の借入金は2年間の据え置きが切れていよいよ返済がスタートするという。

銀行の借入金は全て社長が連帯保証人になっている。

「もう、首を括るしかありません。何か上手い方法はありませんか。」

「まずは社長がやる気になることです。潰してたまるかと執念を燃やすことです。銀行の借入金の元本を止めましょう。そのために405事業で実現可能な抜本的経営改善計画を作成しその上で銀行に金融支援について全行同意を求めるのです。」

「「経営改善計画」の全行同意は3つの条件をクリアすることです。1つ目は計画3年以内に経常利益を黒字化すること。2つ目は計画最終年度(通常は5年)に債務超過を解消すること。3つ目は計画最終年度にキャッシュフローの10倍未満の銀行借入金であることです。」

A社長いわく「とても3つの条件をクリアすることに自信がないです。」

「A社長、やる気を持つことです。はなから諦めてはなりません。ハラを括って荷主やドライバーにぶつかっていくのです。やれることは全てやるのです。人事を尽して天命を待つぐらいの迫力を出して下さい。」

405事業は、資金繰り改善のための妙手となる。

着実に経営改善を実行していく。その先に明かりと希望が見えてくる。

決して投げ出してはならない。

カテゴリー: 川﨑依邦の日々
| 投稿日: 2025年10月10日 | 投稿者: unityadmin