2025/6/9 川﨑依邦の日々「運送不況を生き残る道 -適正原価に基づく適正運賃の収受-」
6月9日(月)
本日はくもり。いよいよ梅雨のシーズンに突入。
11時 大阪事務所にて健志社長と打ち合わせ
13時 大阪事務所にてA社と経営ミーテイング
早々とシーエムオーニュース7月号の1面を書く。
暑い夏がやって来た。運送業界の景気の行方はどうか。
どうもパッとしない。明るくない。
物量の減少が対前年比ベースで続いている。
運んでくれる車探しよりも荷物探しが増えている。
したがって、運賃もパッとしない。
むしろ値引きの動きすらチラホラと散見する。
トップラインである売上が増えていない。低迷している。
にもかかわらず法規制のプレッシャーが襲いかかっている。
2024年問題の労働時間規制が重くのしかかっている。
しかも、運送業の事業免許が5年更新になるらしい。
赤字続きでなんとかやりくりしてきた
中小運送業者もそろそろ限界かもしれない。
「この際、店仕舞い」と踏ん切りをつけてもおかしくない。
じわじわと運送不況が迫ってくる。
このときに当たり、どうして生き延びていくか。
まずは、運賃の適正化である。
そのためには適正原価を掴む。自社の車両別収支を掴む。
利益が出ているかどうかはっきりさせることである。
そのうえで荷主との交渉力を発揮する。
低運賃に甘んじても自分の首を絞めることになる。
赤字企業の多くは、こうした適正原価を掴んでいない。
数字を出していない。
ひたすら耐えている。「苦しい、苦しい」とぼやくのみである
これ以上、運賃値上げを迫ると自分の首が危ないと思っている。
目の前の現実をじっと見る。
“働けど働けどなお 我が暮らし楽にならざり じっと手を見る”
この状況を直視する。
突破口は適正原価の把握に基づく適正運賃の収受しかない。
これこそ天下の大道である。経営の大原則である。
まずもってタイムリーに数字を掴む。
そのうえで荷主との交渉に挑む。
粘り強くネバーギブアップでいく。
決して無理だと匙を投げてはならない。
諦めてはならない。
天下の大道をいかねばならない。
それこそが運送不況に抗して生き残る大道である。
今一度「適正原価に基づく適正運賃の収受」このことを噛み締めよう。
運送業は社会のなくてはならないインフラだからである。
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