「右へいくべきか、左にいくべきか」人生には迷うことがある。その時は決断するしかない。悔いはないと思い定めることである。あの時こうしていればよかったのに、と振り返ってはならない。振り返りたくなるのが人情でもあるが、ここぞという時は迷ってはならない。しっかりとした決断の裏づけは覚悟がいる。ハラを決めるともいう。右か左かの選択を迫られた時、逃げたいと思うこともある。逃げるとは現実から目を背けることである。このままでいい、このまま流されていたいと現状に埋没したくなる。先送りである。時間稼ぎである。人生には勝負どころがある。私も幾度か「右か左か」決断を迫られたことがある。経営コンサルタントとしての独立をするか否かの時もそうであった。人生は賭けである。「このままでも生活できるがどうしても独立したいか」胸に手を当てたものである。独立すると給料の保証はない。「自分の力で稼いでいけるか」。「二年間は稼ぎがゼロでも大丈夫、やっていけるか」と妻に確認したほどである。
不況の風は強まるばかりである。進むべきか退却かの判断を経営者は求められる。雇用の確保かリストラかである。首切りでもして生き延びていくか、何とかしのいでいくか、ギリギリのところである。「百忍主義」という経営スローガンを掲げている会社がある。「百回ぐらいは忍の一字でいくということです」創業経営者の言である。ぐっとこらえることが経営信条とのことである。それでも今回の不況は経営者に迫っている。「いつまで忍でいくか」正に「右へいくべきか、左にいくべきか」である。土壇場に立たされた場合は、計算して身の処し方を決めることはできない。ひらめきや直感で決まる。天啓ともいう。捨身ともいう。こうした姿勢を支えるものが人生に対する覚悟というものであろう。「死にたいと思います。でも今までの私とこれからの私が許してくれません」。絶望を振り払って、明日の希望を信じていこう。その為には今日の一日一日を全力で生き抜いていこう。