“光陰矢の如し”とはよく言ったものである。いつしか平成20年もあとわずか、押し詰まっている。まもなく平成21年の正月である。平成20年を振り返ってみる。重大ニュースとしては、経営コンサルタント稼業に加えて実際の運送会社の経営者になったことがある。正確には平成19年11月からであるが、満1ヶ年経過している。経営の基本は“入るをはかって出ずるを制す”である。それに加えて「覚悟」もいるとつくづく感じ入っている。実際に代表取締役に就任してみると、日々色々なことが起こる。運送業の経営者で、60才から二足のわらじで学問の道に入った人がいる。短歌の研究である。その人が二足のわらじの中で作歌されたのがある。心に残った5首を紹介する。
“過労死も職業病の設定も経営者らは除外されいつ”
“木枯らしの師走のくればボーナスの資金繰りなど頭をはなれづ”
“小企業がいかに励むも汗水流し働く利益少なし”
“一人の解雇を告げむ朝まだき死刑執行の痛みと思ふ”
“ピラミッドもパピルスの茎も三角は吉祥といえ決算は免ぞ”
筆者も経営コンサルタント稼動と運送業の経営者という二足のわらじである。中小企業の経営者の苦闘が伝わってくる。とりわけ木枯らしの師走にあって小企業がいかに頑張っても利益が出ないという想いはヒシヒシと伝わってくる。経営の責任をとるということは「覚悟」がいる。「覚悟」を決めるにはどうしたらいいであろうか。ひとつは「これもまた運命、天命」とハラをくくることではあるまいか。計画し望んで経営者になったわけでもない。正に運命としかいいようがない。更に“人事を尽して天命をまつ”との心構えが求められるのではあるまいか。やるべきことをやり抜いて全力を尽す、その結果の責任は一身に負うことである。
平成20年はまもなく過ぎ去っていく。平成21年へと時は回る。旅の途上である。旅のひとつとして運送会社の経営者という人生がある。これからも旅を続けていく。旅は正に人生である。出会いと別れを繰り返し、一期一会である。生きている限り、力の限りは生き抜き続けていくことである。