vol.32

時の流れは確実である。8月の声を聞くと、もう平成19年も後半に入ったかとしみじみ思う。季節は確実に巡ってくる。“諸行無常”を感じる。物事には始めがあって、必ず終わりがくる。ところが終わったと思っても、次が始まる。終わりはまた何かの始まりでもある。春が終われば夏が始まり、夏が終わると秋がくる。

思えば、出会いがそうである。始まりがあれば終わりもある。経営コンサルティングの一瞬一瞬が大事である。一期一会の大切さである。出会いの一つ一つを、かけがえのないものとして取らえることである。筆者は、全国を駆け巡っている。いろいろな人や風景に出会う。物流経営講座の講師をしていて、色々な人に会う。参加の動機は様々である。しかし、こうして出会うということは運命である。また会えるかもしれないし、もう二度と会えないかもしれない。一瞬を大事にしなければならないゆえん所以である。

ある人いわく「サヨナラだけが人生だ」。確かにそうだとうなず頷く自己がいる。亡き父・母に呼びかける。“サヨナラだけが人生”・・・。また一方そうだからこそ“今”を大切にせよとささやく自己がいる。さらに語りかける自己がいる。“一隅を照らせよ”。一隅とは「片隅」のことで、つまり「片隅を明るく輝かせよ」ということである。いいかえれば一隅で触れ合う人に、勇気を奮い起こせということでもある。

省みて、まだまだそこまでの境地には至っていない。しかし少なくとも一隅で絶望を撒き散らしていることはないと信じている。全国各地で出会う人々に“一隅を照らす”ことで、一期一会を大事にしていきたいと思う。天国のどこかで見守っている父や母に、恥じない生き方をしたいと念ずる。時は正に8月のお盆である。亡き父・母の墓前にてしっかりと語りかけていきたい。「一日一日、一瞬一瞬を大事にして生き抜きます。どうか見守っていて下さい。」「この世に生まれたことを感謝して、生き抜いていきたい。」

時は正にお盆を迎えての筆者の想いである。