vol.25

「年末年始も仕事をしないといけません。1月1日の元旦も仕事です。こうなると荷主に特別料金を請求してもいいでしょうか」とある運送会社の経営者からの質問である。当然、請求する権利はある。大晦日や正月に働くドライバーを確保しようとすると大変である。人情としては、大晦日はゆっくりさせてあげたい。ところが除夜の鐘を聞きながら仕事をせざるを得ないという。そうすると給料も年末年始の上乗せでもしないといけない。そこで、荷主への特別給料ということになる。請求はできても実際はどうか。特殊ケースは別として普通は、荷主の答えはノーである。厳しい。荷主と運送会社の力関係の成せる業である。物流サービス業の現実である。そうすると物流サービス業で働く者にとっては苦しいことばかりか。確かに他人様が寝ているときや休みの時に働くのは辛い。ここで立ち止まると苦痛しかない。物流サービス業の喜びを発見し、深めていくことである。

お金(給料)のみが好きということになると物流サービス業はおもしろくない。自分が働くことで喜ぶ人や会社がいる。他人様「ありがとう」と言ってくれる。こうした他人様の喜びが生きがいとなる。「この仕事が天職です。この仕事が好きです」といった社員が何人いるか。あるいは、経営者自身はどうか。こうした他人様に尽くすという意識変革は物流サービス業にとって大事なことである。

平成19年は、私にとって経営コンサルタントとしての原点に立脚する年としたい。物流経営講座を大阪でスタートし、平成19年度は20年の節目となる。節目にあたり、物流経営研究会の会員企業は1社3名までは物流経営講座の受講料を無料としている。1名でも多くの人に出会い、交流を深めていきたく念じている。経営コンサルタントとしての原点は他人様の喜びを糧にできること。他人様に尽くすという貢献への情熱のことである。そして、経営コンサルタントとの仕事を天職とし、もっともっと好きになることである。