映画「フラガール」を2回見た。常盤炭鉱の跡地を利用して夢のハワイを出現しようと作られたスパリゾートハワイアンズのフラガール(踊り子)の物語である。実は私は最初に出版した「企業活性化経営」(1990年:家具産業出版社 発行)の中でスパリゾートハワイアンズの踊り子の活躍を紹介している。小集団活動の記録である。スパリゾートハワイアンズは小集団活動で1988年10月デミング賞の栄誉に輝いている。フラガール(踊り子)の小集団活動のテーマは「化粧の合理化」である。化粧の手順を調べて現状分析する。化粧代は月に20,000円かかる人もいれば、7,000円ですむ人もいる。どこにこうした差が出ているのか。問題点の分析である。その為、眉、目の周り、唇などの顔の7ヶ所を決める。その上で、お互いに見栄えを良い、普通、悪いの3段階で評価し合う。その結果、見栄えの悪いのは目の周りに集中し、新人ほど見栄えが悪いのが目の周りと判明する。対策として、化粧法の研修を新人を対象として行い、相互啓発して見栄えを向上させていった。こうした小集団活動のストーリーを紹介したわけである。こうした伏線があったので2006年秋に公開された「フラガール」は是非ともといった感じて見にいった。炭鉱の娘がやったこともないフラダンスに必死に取組み見事にやりきっていくストーリーは感動させられる。「ここの人は、一度地獄を見てるから。炭鉱がだめになって、みんな東京だ、千葉だってばらばらになって。会社が傾くとどうなるか、いやと言うほど見たから」。(スパリゾートハワイアンズの従業員の言葉)フラの心は分かち合いの心、愛の心である。仲間で助け合うという一番大切なことを小集団活動で実践したわけである。「フラガール」の中でのワンシーンが心に残る。一際、大柄な女の子(南海キャンディーズのしずちゃん)が不器用でありつつも、一人前となり、いよいよというところで、父親が炭鉱事故で死亡する。舞台は中止して帰ろうとなったとき、当の父親を亡くした本人が「舞台に立つ」と宣言したシーンである。プロの心構えを深々と感じさせてくれた。