vol.20

45年ぶりに再会するということもある。私の小学校6年生(12歳)の時の同窓会のことである。平成18年7月に開かれた。当時の先生も70歳になられていた。お会いした瞬間「おぉー川﨑か。」と声を掛けられたのには、心底びっくりするやら嬉しいやらであった。それからは参加した級友に会い、当時の卒業アルバムを見て「〇〇君だね。」となる。女子の級友は皆、元気で派手目の服装で年よりは若く見えた。男の方は「そろそろ来年ぐらい早期退職制度を活用して会社を辞めるよ。」と言う者もいて、何となく老年の足音を聞かされて身に詰まされた。参加人数約15名。深夜遅くまでワイワイと懇談した。級友の1人が「よくぞ生きて会えましたね。」と語り掛けたのには私も全く同感であった。年月の流れにひとしおの感慨を覚えた。人生は出会いと別れの連続である。いろんなことに出会い、そして別れていく。一期一会とはよく言ったものである。元気そうに見えても明日はどうなるかわからない。今日に力を尽くし、いい出会いをするしかない。級友の1人が心に残ることを言った。「成長するということは、諦めることを覚えることですね。」諦めるとは断念のことで、あれになりたい。これになりたいと色々思いつつ一つずつ諦めて今日に至る。「このプロセスが成長ですね。人生に諦めがなかったら本当の人生とは言いませんね。」味深い言葉である。企業経営においても諦めなければならないことがある。あれもやりたい、これもやりたいと言っても全てできるわけではない。ひとつのことに集中していくことが必要である。見方を変えなければ赤字ばっかり続く事業(仕事)にしがみつくよりは、そこは諦めて別の事業展開をする。新たな出会いが生まれる。“花も嵐も踏み越えて、サヨナラだけが人生だ。”ある人の言である。出会いがあれば、必ず別れがある。従って、今を大切に生きていく。更に今日より明日はもっといいことがあると信ずること、この姿勢が大切であるまいか。45年ぶりに小学校の同窓会に参加しての感想である。