vol.19

8月初旬を目標として新刊本の出版を進めている。書名は『物流業の経営・労務・人事のコンサルティング事例73』(出版社は(株)日本法令)

筆者が関わった物流業界を対象とするコンサルティングのなかから事例73をピックアップしている。事例ごとに図表、各種フォーム、マニュアル集を紹介している。((株)シーエムオーHPのライブラリーで公開予定)

新めて新刊本を8月に発表するにあたって、つくづく「人」の重さに感じている。物流業(すべての企業にあてはまるが)にとっては「人」が重い。経営者の生き様は言うに及ばず、企業の財産は「人」である。経営者がどこまで成長するか。企業で働く1人1人がどこまで伸びていくか。これによって企業の命運が決まってくる。企業の経営改革は「人間改革」でもある。「意識改革」である。ところが「意識改革」は経営コンサルタントにとっては荷が重い。どうしても手法、テクニックの紹介に留まるケースもある。経営コンサルタントの仕事の本質は、そうした目先の経営技術のみならず、「意識変革」を迫っていくことにある。省みて自らはまだ道遠しと思わざるを得ない。(とは言っても日々努力、精進していく他ない。)

さて、新刊本のもう一つのねらいは、読者に対して勇気、チャレンジ精神を呼び起こすことにある。単なる知識、情報の紹介ではなく、読む人をして「よし、ガンバルぞ。」と気持ちを奮い立たせていく。物流業を取り巻く経営環境は依然厳しい。世間(社会)の見る目も一段と低くみているところもある。物流業界の経営者の多くは生きていくのが精一杯で、明日の希望を見い出していないのが大半である。「できたら足を洗って物流業を辞めたい。」とすら内心思っている経営者も珍しくない。あるいは物流業で働く1人1人が、自らの人生に「これなら大丈夫だ。必ずやれる。」との確信もなく、その日暮しに陥っている者もいる。そうした1人1人に対して勇気とチャレンジ精神を呼び起こしていくことを新刊本のねらいのひとつとしている。今回の新刊本は省みて経営コンサルタントとして道遠しでありつつも、筆者にとっては日々の努力の集大成である。