vol.17

景気は回復し、上向いているらしい。確かに個人消費(デパートの売上)も復活している。民間の設備投資欲も高まっている。今年の春闘では、久方ぶりにベースアップ(昇給)が大企業では実現してる。ところが「格差」を実感する。物流業は未だ苦しい。軽油価格の上昇も止まらない。運賃の値上げも未だままならない。

筆者は今年、4月から5月にかけて物流セミナーを全国で展開中である。博多、広島、福井、新潟、仙台、札幌、更に経営指導で青森、岩手、長崎と巡回する。いわゆる地方である。対象は物流業(とりわけ中小の運送業)の経営者、経営幹部である。セミナー会場で問いかける。「景気はどうですか。運賃は上がっていますか。」答えが返ってくる。「いやー、景気の良さはピンときませんね。」「未だに運賃の値上げどころか、値下げを通告されていますよ。」その上ドライバーの不足に直面している。「できたら運送業を辞めたいですよ。」との声も聞く。筆者の物流セミナーに足を運んで下さる方々は「なんとかしたい」とか「もっと勉強したい」とかの経営に前向きな方々である。にもかかわらず「苦しい」「どうしたらいいか」との声をしきりと聞く。物流業(運送業)は中小企業が圧倒的である。荷主との力関係の「格差」、大企業(大手物流業)との「格差」をまざまざと知らされる。又一方、見方を変えれば日本の物流はこうした中小の物流業者によって支えられていることも確かである。「自信」を持つことである。出来ればというか、心掛けていることは、筆者もコンサルタントとしての「自信」とか「勇気」「希望」「やる気」を売っていきたい。対象は運送業界である。確かに苦闘を強いられている。“我が世の春”を満喫している物流会社はごく一部である。生きていくのに精一杯である。大企業のベースアップを指をくわえて見ているだけかもしれない。そうであればあるだけ「自信」「勇気」「希望」「やる気」を具体的に売っていける経営コンサルタントでありたいと感じるものである。