タクシーの運転手さんのグループが国を相手取って訴訟を起こしたらしい。聞くとこによると「給料が月額で大幅に下がり、ギリギリの生活状況に陥ってしまった。この原因は国家にある。国の規制緩和によってタクシー業界は競争が激しくなり、運賃は自由化され下がってしまった。しわ寄せをもろにかぶっているのが、タクシードライバーである。憲法で保障している生存権が、おびやかされている。国は責任を取れ。」ということらしい。
運送業に特化している経営コンサルタントとしては他人事とは思えない。深刻に受け止めるざるを得ない。確かに運送業界も規制緩和で競争が激しく運賃も低迷している。いわゆる年収300万以下のトラックドライバーはゴロゴロしている。確実に全国80万人のトラックドライバーは年収300万以下の恐怖に直面している。このことは国が悪いのか。経営コンサルタントとしての筆者は別の見方を持っている。ここのところトラックドライバーに参入してくるものの特長として一言で言って、やる気が感じられない者がいる。人生への前向きさがない。貯金もない。3度3度食事を取っているのか、あやし者もいる。何となく、ダラダラと日々の仕事をやり過ごしている。一種の引きこもりドライバーの出現である。果たしてこれでいいのか。
経営コンサルタントの仕事のひとつは、勇気を呼び覚ますことではあるまいか。確かに知識や技術、即効ノウハウも大切ではある。がもっと言えば、やる気を無くしている会社やドライバーに対して困難に自力で立ち向かう勇気を呼び覚ます触媒の役割がある。経営コンサルタントにふれたり、話を聞くと絶望がますます深まり暗くなるといったことではならない。むしろ自力でのナニクソ精神を刺激して、困難を力に変えていけるような触媒としての役割を果たしたいと念じる。率直に言ってそういう意味ではまだまだである。自分自身を更に鍛えていくしかないと決意する。