いつしか秋風が心地よく吹く季節となった。平成17年もいよいよ後半、言ってみれば第4コーナーに差し掛かっている。毎日々が精一杯といった心構えで活動している。とにかく今日一日全力を尽くすこと、このことが明日に繋がる。
「労働組合の結成通知がきました。どうしたらいいでしょうか。」ある経営者からの緊急連絡である。社員20名ばかりの運送会社である。要求の主なものは、年間休日105日を認めよ、時間外手当の未払賃金を2年間に遡って支払うこと。「私の会社は、入社するときに残業込みで30万ということを口頭で説明しています。休日は30万にプラスして休日手当を払っています。」経営者の言である。労働時間は運行コースごとに設定している。午前2時から11時が一般パターンである。ところが実際は1:00出勤、終了が12時になったりする。その分の時間外手当が未払いなので払えというのが労働組合の要求である。社長からしてみれば仕事の要領が良くて、早く帰ってくるものもいる。残業を払えば仕事の遅いドライバーに給料をたくさん払わないといけないという割り切れないことになる。まことに労働基準法は画一的で実態にそぐわない。ドライバーの賃金は休日出勤を含んで平均40万となっている。ドライバー賃金の同業他社比較でも決して安くない。ところが105日の休日を保証せよと言っている。「これでは運送会社は経営ができませんよ。105日に有給まで要求されると会社は成り立ちません。こうなったらハラをくくって会社をたたみますよ。」
ここからが経営コンサルタントの本領発揮となる。労働組合との対応のノウハウかつ抜本的な給与改革の提案をしていくこととなる。中小運送会社が直面している経営の現実、存続か否かを賭けて経営指導にのり出すこととなる。
「私1人ではとてもこうはいきませんでしたよ。ありがとうございました。」一段落済んでの経営者の感謝の言葉である。経営コンサルタントとして励まされる瞬間である。