全国各地を行脚している。給与・人事に関するセミナー、経営指導を主たるテーマとして行脚している。そのせいか、ほぼ全くの休みというものが無くなってきた。全くの休みがないというのは、他人からみるとどうなるか。「ストレスはないのか。体力はもつのか。」こう心配される。ところが本人はそうでもない。まだ仕事を心から楽しむという境地ではないが、仕事を続けていくことで癒されると感じることがある。ワーカーホリック(働き中毒)そのものとみられるかもしれないが、遊びも結構疲れる。昔、パチンコやマージャンに精を出していたときも、その時は楽しかったが終わってみると疲れていた。仕事の中で癒されるとは、どういうことか。一瞬すくわれたような感じになることがある。
90歳まで現役の大型ドライバーとして走っていた経営者がいる。90歳の声を聞いて息子に社長職を譲った。温泉のある地域の荷物があると、大型トラックに喜んで乗り、ハンドルを握って走った。帰りはゆっくりして温泉につかるのを楽しみにしていた。仕事そのものが人生そのものである。
こういう経営者に会うと我ながら内心癒される。「まだまだ自分如きはたいしたことない。90歳まで現役でいることすら想像つかない。」この経営者は92歳となった現在も、毎日会社に出社している。一応、会長である。
先日は、仕事の合間をぬってクライアントの経営者が津軽半島の竜飛岬を見せてくれた。“ごらん、あれが竜飛岬、北のハズレ”と自然と歌が口に出る。ここにも花が咲いている。ここにもカモメが舞っていると妙に心に染み入ったものである。
なかなか仕事を心から楽しむという達人の境地には程遠いが、仕事の中に人生があると感じいる。喜びがある。つらさがある。しかし、これが人生というものである。特に地方の風情というのは味がある。都会とは一味違う。そういうことを感じることは、経営コンサルタント冥利のひとつであろう。